ファンタジックmemory

2005-09-28

*レクイエム*(2005.9.26)

   *レクイエム*(2005.9.26)


中古CD屋さんでバルトークの『オケコン』を購入。
ケーゲルという指揮者名前は初めて聞いたんだけど、安いからいいやで買ったら、これがじつに良かった。
ケーゲル指揮で他の曲も聴きたくなり、AmazonでCDを1枚買ってみた。
収録曲は

『ブリデン/戦争レクイエム』
『ペンデレッキ/広島の犠牲者に捧げる哀歌』
『ベルク/ヴァイオリン協奏曲 ある天使の思い出のために』

だ。
9.11の選挙結果をふまえて、心ある日本国民が今こそ耳を傾けるべき、3大名曲じゃよ。

♪おれたちは笑った、知っていた、
もっとましな男たちが来るだろうと
そして、もっと大きな戦争が来るだろうと♪

改革の旗印男コイズミさん、おおはりきり。
憲法改正のために必要な国民投票案を審議する衆院憲法特別委員会が、衆院本会議に設置された。
さー、憲法改正で戦争できるぞ〜。
(´▽`;)
「もっとましな男のあと」は、いつも「もっと大きな戦争がやって」くる。
そういうものなのだ。
「もっとましな男の」日本大改革により、国の借金は

月5兆円ずつ増えている

勘定なのだそうで、ただいま借金額795兆円なり。
国がどうなっても、例の改革者たちは平気なんだ。
国を骨まで食いつぶして、お金持ちはさらにお金持ちに。日本大改革。
戦争になれば、国民のお金で国が兵器を購入し放題。
戦争するのも、戦争するための兵器を買うのも、国民の義務。

税金を払って、あとは死ぬなり殺されるなり自己責任でどうぞ。

♪爆撃された道が裂けているところでは、いつも誰かが首を吊っている。
この戦争において神もまた身体の一部を失った。♪

昨日、私は夢を見た。
私は夢の中で、高野文子センセの新作を読んでいた。私の夢の中でだけ読むことができる、架空の新作だ。
……。
読んでいるうちに、この作品の視点は死者、それもおそらく自殺者のものであることに、私は気がついた。
描かれているのは、自殺者から眺めた、軽やかで、ユーモラスで、おしゃれな日常の風景だ。作品は、とてつもないと言っても良いほどの解放感に彩られていた。
私は、とまどった。自殺を扱っていて、この軽やかさはなんだ?
私たちが暮らす土台としての社会や、「現実」や、日常というものから全面的に解放された者が眺める至福の世界。これはいったい、どういう種類の物語なのだろう?
答えが提示されないままに、私の夢は、終わった。
目覚めて新聞を読むと、六十歳代の男性が借金苦で自殺とのベタ記事が目に入った。
「ああ、そう」
私たちには、この男性の苦しみも、絶望も、なにもわからない。知っているのは、借金して、やがてどうにもならなくなって、ひとりの男が死んだという事実だけだ。
日本の自殺者の数は、年に3万人以上。

その3万人という数に、この男性の死もすっかりまぎれて、今日も日本大改革はつづく。

負け組という名の目に見えないゲットー、と、以前の日記で私は言った。
今日死なないために生きるという生活をくりひろげたのち、最終的には目に見えないガス室へと送られるひとびとを、我々は「負け組」と呼んで切り捨てることに決めた。
悪いのは、人生に負けたひとびとだ。
負けた者には、負けにふさわしい人生が用意される「べき」だ。
しかし国民は、かんじんの「勝ち」と「負け」の判定を誰が決めるのか、そのことに思い至らない。
判定するのは、決まって「勝ち組」の連中なのだ。私たちがどんなに努力しても、懸命に働いても、彼らは「負け!」とコールするだろう。
彼らは、自分たちが地球のあらゆる資源を独占することを正当化するために勝ちだの負けだの言っているだけで、あなたに勝って欲しいわけではないのだ。
勝者は、あなたを丸裸にする権利がある。
勝者の権利だ。

♪すべての人間について記録する者は
国家への服従を繰り返し叫ぶ♪

まるで『銀河鉄道999』の機械帝国のように、今のあなたは、国家という巨大なシステムを支えるひとつのちいさなネジでしかない。あなたは、ちいさなネジとして今日を懸命に生きのびながら、自分の人生にはまだ、「勝ち」の選択肢が残っているのだと信じている。
すべて、自分次第なのだと……。
それでいいのだ、それが素晴らしいのだ、自分を信じろ、とテレビが言う。
この六十歳代の男性が、

最後に残されたわずかな人間としての尊厳を勝者たちから守ろうと考えたとき、自殺という選択がなされうる。

♪おれは戦いから逃れて、
深く暗いトンネルに入ったようだった。それはずっと前、
大きな戦争によって花崗岩が彫られたものだった。
しかし、そこでも苦しめられている者が眠りながらうめいていた♪

日本大改革。
……正直、私も生きてるのが辛くなってきたよ。
自分がまだ正気なのか? 正気だとしたら、この冷酷残酷政府の改革の暴風のなかで、どうして発狂してしまわないのか?
私に心というものがあるなら、今の日本で暮らしていて、正気を保っていていいはずはないだろう?

♪おれの涙から何かが残ったが、
それも死ぬほかない。
おれは言葉にされない真実を
言っているのだ。
戦争の哀れさ。戦争が生んだ哀れさを。
さあ、
人々はおれたちがダメにしたもので満足するのだ。♪

ケーゲルさんの指揮は立派であった。
指揮者のケーゲルさんは、この録音終了後、自殺した。

♪おれはおまえが殺した敵だよ、友人よ。
おれはこの暗やみの中でおまえを見分けた。
おまえは昨日眉をひそめた。
俺を突いて殺したときに。
おれはかわそうとしたが、
冷たくて、思うようにならなかった……♪

訳詩、許光俊氏。
以上。

   (絵本工房) 純日記より
10:50:00 - mizoereiko - No comments TrackBacks

2005-09-22

* めざせ日本のキング牧師……のはずが*(2005.9.22)

* めざせ日本のキング牧師……のはずが*(2005.9.22)


民主党の新代表がマエハラ氏になりました。その件について、ア○ヒ新聞の社説が面白いこと言ってましたね。

「めざせ日本のブレア」

げぶげぶ。
(´▽`;)
アメリカ合衆国ブッシュ大統領らと共謀して、イラク戦争をはじめた英国首相ブレアさんをめざせと。

モラルってなんだろうと自分にむなしく問いかける秋の夜。

大新聞の社説は、やっぱりすごいですね〜。
例えば、神学者をめざしているAさんというかたがいたとして、そのかたに、

「めざせラスプーチン」

と言うようなものかね。
しがないイチ市民のワタクシなどは、日本の政治家さんには例えば、日本のキング牧師あたりをめざして欲しいと思っているのですが、そうですか、ブレアですか。
まあ、マエハラさんも、新聞に言われるまでもなくめざす路線はだいたいそっち方向のようで、テレビでものすごいこと言ってましたね。

自民党よりも、素早く改革を実行して見せま〜す!

具体的には、例えば、
自民党が消費税を15パーセントにあげたいと言うとすると、
民主党は20パーセントにすべし、と言うのだ。

同じ増税、政府案とどこが違う。過激さが違う。

これが民主党の売りだ。
財界のみなさん、大企業のみなさん、日本大改革なら、自民よりも民主をよろしく!!
改革断行を、さらに強力におこないま〜す!
それを聞いた櫻井○○子さんは、

「健全なご意見ですね」

……。
あんたら、国民のほうをむいては、ひとことたりともしゃべらんのな。
すげえよ、あんたら。
あなたたちの大活躍のおかげで、来年の日本における自殺者は年間

5万人台に突入する

だろうという予測もでる始末。
これって、新手の虐殺ですか。

憲法改正も素早く徹底的におこないま〜す、とマエハラさんはおっしゃってる。

憲法九条改正に挑戦! なんつって、目をらんらんと輝かせてらっしゃいますよ。
……。
「改革」という名の「ファシズム」、「自由」という名の「破壊」。
「負け組」という名の目に見えない「ゲットー」。
保守党も野党も手に手をとって、勝ち組お金持ち天国だ〜い!


--☆--

外崎則夫氏のサイト『N.TONOSAKI's Personal Station』の大人気コラム『がんばれ!!ゲイツくん』の最新記事がアップされておりました。
『 日本のお役所の仕事』
です。

「与野党の得票率だけ見ると51%と49%でとても自民党の圧勝とは言えないのですが、これが小選挙区制の怖いところです。」

って、まったくそのとおりですよね。
小選挙区制度の怖さ、まざまざと感じた日本の9.11。

「選挙後のアンケート等を見ると相変わらず自分で何も考えようともせず「コイズミ君なら何かやってくれるんじゃないか」と雰囲気だけで投票する人が多くて困った物です。」

えー。
選挙前にも言いましたが、わかることの大切さ、なんとか広めていきたいものでございます。

   (絵本工房) 純日記より
10:25:17 - mizoereiko - No comments TrackBacks

2005-09-20

* 毎日がユーモラス*(2005.9.20)

* 毎日がユーモラス*(2005.9.20)


サンデー毎日の9月25日号の見出し、見ました?

「小泉「何でもあり政権」で始まる“恐怖のシナリオ”」

言っちゃあなんだけど、この報道も、選挙終わってからじゃあ遅いんだよ。
選挙前に記事にせーよ。
わざとやってるだろ、わざと。
しかし私は、ユーモアを解する人間だ。
夏目漱石さんも言ってる。

「ユーモアのない1日はつまらない1日だ」

夏目漱石さん。あなたは正しい。
ユーモアに休日があってはならないのだ。
つーことで、選挙の翌日から、
なんとも頼もしいユーモリスト☆コイズミさんの

痛みに耐えて大増税☆福祉切り捨て☆日本大改革案

が、どんどん発表されておりますね。
投票してくれたみなさまへのステキなプレゼント。
ワーオ!

あれも増税、これも増税と、よくもまあこんなに増税ばかり考えられるものだと感心するけれど、実は、考えているのは増税だけじゃないのよね。
なになに?
消費税の輸出戻し税の還付金、


トヨタ1社で1964億円!

大企業上位10社で7,727億円!

きゃい☆
一社だけで1964億円の還付金って、大企業にとって夢のような政府だね。
実に楽しい日本大改革。
お金持ちには、心浮き立つ大改革。
ユーモアを解するにも、実にお金が要りますこと。

庶民は税金はらってください。そのお金で、無駄な公共事業を発注します大改革。
(^_^;)

貧富の格差を大きく広げ、あなた勝ち組、私ら負け組。
貧困は、多くの犯罪の温床になりますが、勝ち組はとうに安全な場所でコーヒーブレイク。
勝ち組のお屋敷は警備員つき。
身の安全は「自己責任」でございます。なんだったら、君たちもお屋敷に警備員を配置したらいいじゃない?

「まずお金持ちになりなさい。さすれば、大改革の恩恵がありますよ〜っと」

ザ・ユーモア!
最近、ネット書店BK1が、毎日のように、ジャック=ウェルチの『ウイニング勝利の何とか』という本を奨めてくる。
ここでも
「まず、お金持ちになりなさい」
というわけだ。
でも、こいつ、犯罪者じゃん。犯罪者でも何でも、お金持ちになればそれでいいのか。
それでいいのだ。
バカボンのパパなのだ。
ぜんぶ「自己責任」だからな。
犯罪行為を実行し続けるというリスクをしょって、見事お金持ちになったひとりの男の成功物語! 腐った根性のアメリカンドリーム!

おもしろい!

まだまだ、ユーモア日本大改革は続く。
佐世保でパレード行進していた自衛隊のみなさまが、突然、お買い物客でごった返す商店街をねり歩いたそうです。
自動小銃を担いだまま。

「やっぱり、自衛隊は銃を担いでいてもらわなきゃ。私たちを守ってくれるという安心感が得られる」

などと語るお買い物客。
……ねえ、おばちゃん。
お買い物ちゅうにぶしつけですが、私からひとこと。
その銃口は、国籍に関係なく、

負け組に向けられるってこと知ってる?

ほら、例えば、いまイラクでやっている戦争。
前線にいるアメリカ兵は、貧乏白人&貧乏黒人&貧乏黄色人種&その他いろいろ貧乏人で編成されているよね。
彼らに殺されているのは、イラクの貧乏イスラム教徒、貧乏他教徒、貧乏男に貧乏女に貧乏子ども。
ジャック=ウエルチはそのあいだに、成功物語を出版するわけだ。

じつにユーモラス!!

つーか、北朝鮮や中国の人民軍が、真っ昼間に商店街をねり歩いたら、ワシラ、どう言うよ?
今ごろ、
「北朝鮮コワイ! 中国コワイ!」
って、テレビをひっくり返したような騒ぎになってるはず。
……私の言っていること、わかります?
他人に課す基準を自分にも適用する、って、考えたことある?
自分の姿を鏡に映してみたほうがいいよ〜。

ユーモアの精神が目覚めること、請け合いだ。

今度の選挙で、日本の国会議員の9割以上が、

「憲法変えるんじゃあ」

派になったようで、これはあんまりユーモラスじゃないなあ。
そんなに戦争して、金もうけしたいかねえ。
国会議員が10人いたら、そのうちの9人以上が、
「戦争〜くれ〜。金〜くれ〜」
って、

バタリアン化してる

ということだもん。
(;^-^ゞ

有権者の9割がバタリアン化してるわけではないのに、この投票結果。
小選挙区制のマジックだよ。
多数決は民主主義とイコールじゃないけれど、

小選挙区制度ちゅうやつは多数決ですらないんだもんな。

民意というものが、極限的に反映しない選挙制度。
死に票をたくさん生みだすように考え抜かれた、ユーモア感覚の極北☆小選挙区制度。

ドイタカコさん、あんたは、とんでもないことをしてくれたもんだ。

日本政府は、今や、『バイオハザード3・ラスト エスケープ』国会議事堂版。
でもな、物は考えようだよ。
日本の極端な右傾化が、結果的に、アジア全体の団結をうながすかもしれないと、私は考えているのよ。
世界第2位の軍事力を誇る国家が、ゾンビ化して

「戦争じゃあ。戦争は金になるんじゃあ」

とブツブツ言っているわけなんだから、よその国にしてみれば怖くて仕方がない。中国とか韓国とか、夜も眠れんのとちゃう?
ちなみに、中国も韓国も、北朝鮮のことは、ちっとも怖がってませんよ。ほっといたって餓死者がでているような国が、戦争できるわけないじゃん。

国中が『螢の墓』状態なのが、今の北朝鮮だ。戦争、無理無理。
アジア各国が今、心底恐れているのは、日本であります。
「戦争したい〜。金もうけしたい〜」
とブツブツつぶやく、全身武器で固めた金持ちの隣人、日本。

「軍備こそ最大の福祉」
などと首相がおたけぶ日本。
日本の軍事力は、アジアでは飛び抜けている。日本がその気になれば、韓国も中国もひとたまりもない。日本がやばくなったら、大親分のアメリカ合衆国もひかえてるし。
アジア各国が自国の防衛計画を考えた場合、

日本に対して、アジア全体が一致団結するしかないはずだ。

これは私の想像にしかすぎないけれど、そうなったら、いいな、と。
日本国民は、政府のファッショ大改革の末、地獄の釜をのたうつような暮らしを余儀なくされるだろうが、それでアジア全体の民主化がすすめば、プラスマイナスで、プラスの方が多いことになるわな。

視点はいつもグローバルに、じゃよ。

世界各国の報道機関は、選挙後、
「コイズミさんおめでとう。でも国民は、自殺的とも言えるような、とんでもない選択をしてしまいましたね」
などと報道している。

日本の報道機関がこれらの記事を紹介するときには、うしろの記述がカットされて、
「コイズミさんおめでとう。おわり」
になってしまっていて、この種のユーモアは、実に日本的だ。

   (絵本工房) 純日記より
00:58:31 - mizoereiko - 27 comments TrackBacks

2005-09-14

*あなたが腸から出血しなくてもよい理由*(2005.9.14)

*あなたが腸から出血しなくてもよい理由*(2005.9.14)


腸から大出血しました。
(;^_^ A
いやあ、昨日病院の待合室で観たテレビ選挙報道がいかんかったな。
ナイーブな私には耐えられなかったんだよね。
実に繊細に出来ておるのう、わし。
選挙戦の結果ではなくて、メディアが国民をファシズムへと駆り立てるさまが、めちゃくちゃに怖かった。あんな恐ろしい目にあったのは、はじめてだったね。
(;^-^ゞ
ナチスやその他の連中の、メディアコントロールについての書籍はこれまで読んできたし、映像も見てきたけど、

自分が実際にその場にいあわせる恐怖は、これは格別だったわい。

ここに、りぼん・ぷろじぇくと著の『戦争のつくりかた』という本がある。
私が昨日見たものを、的確にとらえた一文があるので、ご紹介しよう。
これだ。

「人のいのちが世の中で一番たいせつだと、
今までおそわってきたのはまちがいになりました。



一番たいせつなのは、「国」になったのです。

テレビではそれを、「新しい有権者像」という表現で、もちあげていた。
テレビの言うには、今までの有権者は、狭い地域と自分自身のことしか考えていなかった。しかし、これからの新しい有権者は、日本と日本の未来を考えて投票するのだ。有権者よ、日本を変えよ。
そこに、音声が重なる。
「○○ズ○日本、○○○ミ日本!」
民衆の晴れやかな顔。
日本の未来を考えるとは、具体的にはどういうことなのか、テレビはあえて触れない。日本を変えるとは、どの方向に向けて変えるのか、それも語らない。未来を考えたり日本を変えるのは、政府やメディアであり、国民はそれを、「自由意思」によって支持すればいいのだ。それが、「新しい有権者の姿」なのである。
「○○○○日本、○○○○日本!」
コイズミ革命の検証もいっさいなされない。彼が何をし、そして何をしようとしているのか、それは国民が知る必要のない事柄だ。彼が改革をする。なにかうまくいくらしい、と国民は感じていればいい。彼の改革は、日本と日本の未来を考えてのものなのだから、国民はそれを信じていてさえすればいい。
あなたが改革を支持すれば、それはあなたが、日本の未来をうれう、新しい有権者であることを意味する。支持しなければ、あなたは、自分のことしか考えない、古くっさい有権者であることだろう。どちらを選ぶか、それは有権者の「自由」である。
「○○○○日本、○○○○日本!」

こんなテレビ放送、ありえんだろう!!!

ところが、ありえたのだ。
実際は、もっとひどい内容だったが、思いだしただけで出血するので、パンツがなくなってしまう(笑)。

「新しい有権者」のかたが私の日記を読んだら、さぞかしご立腹になるだろう。改革断行、を心から信じてらっしゃるのだから。
しかし、私は、あなたたちのことがうらやましいと思っているのだ。

これから日本を襲うであろう未曾有の大崩壊から安全でいられるのは、財界と政府の人間だけだ。
私もあなたも、奈落の底に真っ逆さまに落ちていくことはおなじだ。だけど、最後の瞬間まで、あなたは少なくとも、幸せな夢を見続けることができる。
私は、腸から出血し続ける。
(;^-^ゞ
テレビ局の使う「自由」「選択」は、単なる人心コントロールのための道具でしかなくなっている。
私たちが実際に自由である必要はない、

自由であると私たちが思い込んでいればそれでいい、

と、メディアは考えたのだ。
改革で暮らしが良くなると思い込んでいればいい、血を流す国際貢献で出兵をするほうが良いと思い込んでいればいい、幻想だけを両手いっぱいに抱えて、幸せであればいい。
昨日、テレビは私たちに向かって、そう訴えていた。

……。
だんだん、話が重くなってきたね。
(;^-^ゞ
しゃーねえわなあ、事実は事実として受け止めないとなあ。
それにワシも、血がなくなってきたのよ。
(;^-^ゞ
さあ、みなさん! このままだと、血がどどもれで、私の体内の血液がすっからかんになってしまいますよ。
私の健康のためにも、力を合わせて、平和を取り戻そうじゃございませんか!(笑)
まだまだ、やれることはいっぱいあるって!

岩波ブックレット『憲法を変えて戦争へ行こうという世の中にしないための18人の発言』を引き続き読んでいる。
このなかから、作家の井上ひさし氏のお言葉を引用してみよう。

「戦争で儲かったり、偉くなったり、勲章をもらったり、工場を建て増ししたりする。そういうひとはごくわずかですよね。たいていのひとはみんな不幸になります。どうしてそんなに金を稼ぎたいのかよくわかりませんけれども、一部のひとたちが一生かかっても使い切れないぐらい大もうけするために戦争を起こす。」

オイラとおんなじことをおっしゃってるよ、井上ひさし先生。
オイラって、なかなかいい線いってるのかな。自信が出てきたよ。

最後に、池田香代子さんが、V=E=フランクル『夜と霧 新版』を訳したさいによせた文章に、リンクします。
なかなか面白いよ。
V=E=フランクルって、『それでも人生にイエスと言う』もそうだったけど、読んでて不思議な勇気が湧いてくるんだよね。

「この人間とはなにものか。人間とは、人間とはなにかをつねに決定する存在だ。人間とは、ガス室を発明した存在だ。しかし同時に、ガス室に入っても毅然として祈りのことばを口にする存在でもあるのだ。( 『夜と霧』p.145 )」

だそうです。
実際の強制収容所の内部で、最後まで人間であろうとし、周囲の人々にも人間であり続けるよう励まし続けたフランクルの言うことには、重みがあるね。
人間は、かくも偉大なり、じゃよ。

私がガス室に送られるまでには、まだまだ時間がある。

私たちは、別の未来をつくりだすことができるのだ。

   (絵本工房) 純日記より
00:46:45 - mizoereiko - No comments TrackBacks

2005-09-11

パウエルさん、死んだ人は生き返りませんよ!

コリン・パウエル前米国務長官さんは、自分が国連安全保障理事会で演説したことを、「汚点」だと語りました。
それは、つまり、
イラクの大量破壊兵器開発・保有を「告発」してイラク・フセイン政権打倒の軍事攻撃を正当化した2003年2月の国連安全保障理事会での演説のことです。

パウエルさんは、9・11の対テロへのフセイン政権の関与について、
「その証拠を見たことは決してなかった」
と述べたのです。

では、ウソをついたということですね。
自分は、「汚点」で済ますのですが、そのおかげで、
イラクの罪もない人々は大量に殺されました。
また、
自分自身の国、アメリカの若者も戦争に狩り出されて、
殺人者になり、そして死んだ若者もいます。

ブッシュ大統領の責任も問われます。

間違った指導者を選んだ国民は、このような苦しみを
背負わなくてはなりません。

私はこんな苦しみを背負いたくありません。
子どもに、こんな苦しみの未来を背負わせたくありません。

日本が「憲法9条を守る」ことを、ひたすら願うのみです。
23:41:13 - mizoereiko - 2 comments TrackBacks