ファンタジックmemory

2005-12-14

*牛とビジョン*

*牛とビジョン*(2005.12.14)


米国産牛肉の輸入再開が決定。
多くの米国民が食って、脳みそスカスカになっているあのプリオン肉ね。
輸入のさい、ちゃんと検査するんだろうね、と訊ねると、ちゃんと検査するんだそうだ。
なんでも、“アメリカ政府の証明書を検査”するんだと。
ぶっ!!

アメリカ政府の証明書を検査してどーするよ、肉を検査せえよ!

……肉を検査するわけにはいかんわな、病気がみっかっちゃうもんね。
検査しなければ、病気であるかどうかはわからない。だから、アメリカ政府は、牛のお肉の検査は、

目でしかしてないそうです。

どはー。
日本では、そのお肉に貼られた証明書シールの検査をするのだという……。

♪ランランラン♪
♪脳みそスカスカ楽しいな♪
♪今日も残さずいただきま〜す♪

牛海綿状脳症で国民の脳みそがスカスカになろうが、ようは牛を売ってお金もうけができりゃいいのだ。
緑十字社の血液製剤でエイズが広まったときとおんなじ。
この日本では、金もうけたやつが偉いのよ。輸血したりお肉を食べたひとびとは、痛みに耐えて構造改革の礎として死んでいただきますよ〜と。
病気の血液製剤や牛の肉を売っていることがばれても、ぜんぜん平気、平気。裁判でも無罪になるよ。
予言しちょいちゃる。
アメリカ産の牛の肉を食って、脳みそがスカスカになってから裁判を起こしてもだめなの。
「アメリカ産牛肉との因果関係は認められず」
と言われておしまい。
プリオンお肉を国民が大量に消費することで、市場経済が健全に運営される。
全ての人間的価値は貨幣の排泄物にしかすぎない、と私たちは決めた。
決めたから、そのように社会を運営する。このような社会においては、

アメリカ産の牛肉を輸入しないほうが、犯罪的となるのだろう。

私たちが、アメリカ産の牛肉を事実上無鑑査のまま受け入れることによって、大量の貨幣が生み出される。明日の日本を支える私たちの健康、などというものは二の次だ。

お金、お金、チャンス、チャンス、業績アップ。

私には、脳を侵されて歩くこともままならなくなったひとびとの姿が見える。
しかし、別の少数の人々は、私よりもさらに先が見えるのだ。
彼らの言う“ビジョン”だ。
そう。
病で苦しむひとびとの向こうに、巨大な貨幣山が。
  (絵本工房) 純日記より
17:39:00 - mizoereiko - No comments TrackBacks